親の愛情を受けずに育った
ママの育ちと気持ちを受けとめてくれる。

児童養護施設 湘南学園

施設長 大久保和久さま

施設退所者の出産・育児にはサポートが必要です。

施設を退所してしばらくすると、彼女たちから望まぬ妊娠やDV被害の連絡を受けることがあります。
しかし、私たち施設職員がすぐにサポートに向かうことができません。大きな不安を抱える彼女たちに寄り添ってくれるサポートを探していたところ、出会ったのがO'hanaでした。

彼女たちの育ちを理解し気持ちに寄り添ってくれた。

彼女たちは、乳幼児期に十分な愛情を受けていません。そのため、ママとして赤ちゃんに愛情を注ぐことができるのか、「自分は愛してもらえなかったのに・・・」という気持ちが抑えきれず葛藤を抱えた育児になるのでないか、という不安がありますが、O'hanaの専門的な知識とスキルを持った支援員の方々は、彼女たちの育ちや気持ちを理解して寄り添ってくれます。

細やかに寄り添うO'hanaの育児支援は唯一無二。

施設退所者のアフターサポートの必要性は我々も強く感じています。O'hanaの細やかな寄り添いに感謝以外の言葉がありません。O'hanaは、彼女たちだけではなく私たち施設職員にとっても他に代え難い存在となっています。O'hanaの支援や活動が今後も広がっていくことを願っています。

「妊娠9ヵ月」という突然の連絡。
彼女にとってO’hanaは大切な場所です。

児童相談所職員、元児童養護施設主任

中野一人さま

児童養護施設の卒業生から妊娠したとの連絡が。

私が勤めていた児童養護施設を退所した20歳前のOGから連絡がありました。妊娠9ヶ月目でした。「一人で産む」と言い張りますが、頼れる親族はありません。里親を転々とし、施設で育った彼女にとって、「子どもを産む」ということは求めてきた「家族をつくる」ということ。子どもを産み育てる大変さよりも大切なことだったのでしょう。

施設で育った妊産婦をO'hanaが支えてくれた。

どうしようか悩んでいた時、O'hanaの山田先生のことを思い出しました。「施設で育った妊産婦を支えたい、母子に安定した愛着を築かせたい」と、二つ返事で支援を引き受けてくださり、出産前から2年以上にわたって月に1、2回の訪問を続けてくださいました。今でも年に1回、訪問してくれています。

彼女が笑って子育てできるのはO'hanaのおかげ。

施設出身者は、退所後に多くの不安と向き合います。そんな時、自分の生い立ちも包み込んだ支援を必要とします。子どもの愛し方に不安を持つ人達に寄り添う、O'hanaはそういうことをしてくれる大切な場所です。彼女が今笑って子育てできるのはO'hanaのおかげです。施設の方や里親の皆さんに、ぜひ知っていただきたいと思います。

「人を信頼できた」という経験が
これから生きるうえでの財産に。

児童養護施設 湘南学園

家庭支援専門相談員・保育士 幸田さやかさま

施設で育った妊産婦をO'hanaが支えてくれた。

研修の一環として訪問型子育て支援員養成講座を受講し、O'hanaの活動を知りました。その後、卒園生の妊娠・出産が続き、O'hanaに支援を依頼することに。卒園生の中には公的機関に過度の緊張や不安を感じる人もいますし、SOSが出しにくく自分から支援を利用するのが難しいこともあります。そういった背景もO'hanaを紹介させてもらおうと思った理由です。

公的機関にはない柔軟な対応力も魅力。

O'hanaの支援員はトレーニングを受けていますし、同じ方が定期的に訪問してくれるので安心です。丁寧に信頼関係を築き、子育ての相談、日常生活のサポートや引っ越しのお手伝いなど柔軟に寄り添ってくださいました。子どもの成長を一緒に喜び、母としての頑張りを言葉にして伝えて下さることが、彼女たちの励みや支えになったようです。

回数を重ねるにつれて、訪問を心待ちに。

「人と繋がれた・人を信頼できた」という経験は、卒園生にとって大きな財産になります。回数を重ねるに連れて、訪問を心待ちにしている姿もありました。自分の子育てを認めてもらうこと、不安や出来なさも含めて受け止めてもらうことで、大きな安心感が得られたのだと思います。